9月11日に実施されたOSK日本歌劇団の創立100周年の記念コンサートに、理事の薮下哲司先生、増田のぞみ先生と共に参加させていただきました。

オフィス・エトワールは、関西の女性舞台人の活躍を応援することを目的に設立された一般社団法人です。エトワールでは、宝塚歌劇団関係の観劇会や勉強会が多いのですが、昨年、OSK日本歌劇団の観劇会を実施しました。これからも宝塚歌劇とともにOSKも応援していきたいと思っています。

OSK日本歌劇団は、スポンサー企業の支援撤退により、いったんは解散を余儀なくされるなど、苦しい時代がありましたが、劇団員たちが「OSK存続の会」を立ち上げ、OSKの歴史をつなぎ、伝統を引き継ぐ努力が続けられて見事に復活を遂げ、100周年を迎えることになりました。コンサートには、OSKを愛する古くからのファンの皆さんが大勢参加されていて、劇団員の方や劇団関係者の方、ファンの皆様の愛と努力が伝わってくる感動のコンサートでした。人間国宝の杵屋東成さんの唄による祝舞や、関西フィルハーモニー管弦楽団の伴奏によるテーマソングの歌い継ぎなど、100周年を記念する舞台にふさわしい華やかで格調高いコンサートとなっていました。

劇団員の方たちのご挨拶の中で「今日はオーケストラの伴奏で歌わせていただけてとても贅沢で幸せです」という言葉があったり、「劇団が誕生した大阪市中央公会堂で100周年を迎えられて幸せです」と言う言葉を聞いて、宝塚歌劇団では、毎公演生オーケストラの伴奏があるのに対して、OSKは毎公演録音伴奏を使っていることや、宝塚歌劇団には2500人を収容する劇場が宝塚と東京に2つもあるのに対して、OSKには専用の常設劇場がないことなど、日本のレビュー界を宝塚とともに担うOSKの、これまでの不遇の歴史や財政的な問題に思いを巡らせました。「これから次の100年に向けてOSKにもぜひとも頑張って欲しい!」と心から思いました。

オフィス・エトワールでも、OSKの観劇会の機会を増やして、関西で活躍する女性舞台人の皆様を応援したい、と改めて思いました。

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