4月6日にOSK「春のおどり」の初日の観劇会を実施しました。

この公演はOSKのトップコンビ楊琳さんと舞美りらさんの退団公演です。NHKの連ドラ「ブギウギ」のUSK歌劇団のモデルとなったOSK歌劇団にも注目が集まり、この日の松竹座は大入り満員で熱気あふれる舞台を拝見させていただきました!

OSKの「春のおどり」は2部構成のレビューで、前半は和物レビュー「春楊桜錦絵」、後半は洋物レビュー「BALIA BAILA BAILA」の二本立ての作品として構成されていました。

幕開けはチョンパで始まり、客席から「待ってました~!」という掛け声が!宝塚とは違うアットホームな雰囲気の中、幕開けとともにいきなり客席降り、という演出にはびっくり!客席は一気に盛り上がりました。

上方落語が元ネタの「たけのこ」の場面では、翼和希さんが客席の通路を計3周されるという楽しい演出も!とても楽しい場面でした。

今回の公演は、退団される楊琳さんの集大成ということで、サヨナラ公演であることを感じさせる場面が多数。男役さん達による本格的な殺陣の場面もとても素敵でした。

この日はOSKの観劇には欠かせない「桜パラソル」をうっかり家に忘れてきてしまったため、休憩中に売店で購入!宝塚歌劇団が販売する客席参加型公演のグッズとはちがって、OSKの桜パラソルは1回購入すれば、公演毎に同じパラソルを何回も使うことができるので、コストパフォーマンスは抜群です!パラソルを忘れた他の会員の皆様も「やっぱり、傘がなくちゃ!」と2個目となるパラソルを迷わず購入されていました。

そして休憩が終わり、洋物のショーの幕開けを待っていたら、席を立たなかった会員さんから「客席降りの階段が片付けられている・・」という情報が!和物のショーではあんなに客席降りがあったのに、洋物のショーで客席降りがないとは残念です。「着物姿で降りてきた劇団員さんに遠慮してしまったけど、あの時にハイタッチしてもらえばよかった」と後悔の声しきりでした。

洋物のショーはラテン系の華やかな幕開きで、途中から「ブギウギ」のコーナーがあり、ジャングルブギや大阪ブギなどの唄の場面がありました。ブギウギの中で主人公のスズ子がUSK時代に出演したレビュー作品の「胡蝶の舞」や、「四季の宴」は、ドラマの中で全編放送されませんでしたが、荻田先生が演出された作品・・ということでとても気になっていました。今回、全編を見ることができて、嬉しかったです!特別専科の桐生麻耶さんが、様々な場面で大活躍されていました。

有名なOSKのロケットも素晴らしく、一糸乱れぬ高速ロケットはとても迫力がありました。

OKSのレビューの最後のフィナーレの場面は、宝塚のフィナーレのように、出演者が順番に階段を降りて来て、トップスターが大羽根を背負って最後に登場・・というのがパターンだと思っていたのですが、今回は、宝塚のフィナーレとは違う演出になっていて、トップスターの楊琳さんは、羽根を背負わずに登場!お衣装もシンプルな白をベースにしたお衣装で、すっきりシャープな印象でした。「これからは宝塚歌劇団とはまた一味違うOSK独自の魅力に満ちた舞台をお客様にお届けします!」というメッセージが、大きな羽根を背負わないで登場した楊琳さんの姿から伝わってくるような気がしました。唯一無二のOSKの素晴らしさをこれからももっと追及して、私たちのような歌劇ファンをさらに楽しませてほしいと思います!

観劇の後は、お隣の老舗「はり重」さんのグリルでランチ会をしました。レトロ感溢れる店内には、歌舞伎役者の中村勘九郎さんをモデルにした絵が飾られていました。薮下先生も参加されて、楽しいランチ会になりました。

OSKは定期公演がないので、観劇会の実施の計画をするのが難しいのですが、これからも、観劇会を実施して、OSKを会員の皆様と一緒に応援したいと思います!

夏に京都の南座で「Revue in Kyoto」の公演があるそうです。この公演が楊琳さんと舞美りらさんのラストステージ公演になるとのこと。ぜひ、エトワールでも観劇会を計画したいと思っています!

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