8月の宝塚文化研究会では「モンテクリスト伯の再演に寄せて」をテーマに、間もなく上演開始となる星組の全国ツアー公演の予習を兼ねて、過去に宙組で上演された同作品を取り上げました。原作のドロドロした復讐劇をいかに宝塚らしく改編しているのか、今回のキャスティングと前回の作品との比較から読み取れる劇団の生徒への期待とは・・等々、薮下先生に詳しく解説をしていただきました!

この日は、次回の宙組公演「High & Low」の観劇会前の事前の予備知識として、同作品の映画版を資料映像として、同作品についても薮下先生から解説をお聞きしました。

「清く、正しく、美しく」の宝塚の世界観とはかなり異なる格闘シーンの連続に、資料映像を見た会員達は、「噂には聞いていたけれど、これが「High&Low」の世界観???」と驚くばかり・・。「清く、正しく、美しく」の宝塚の世界からかなり遠く感じられる同作品に戸惑いの声が多かったのですが、ポスター画像の男役さんたちは映画の俳優さんたちよりもかっこよかったことを確認しました!演出の野口先生が、ロマンチックな要素を織り込んで、素敵な宝塚版の「High &Low」に加工してくれるものと、期待したいと思います。

ドロドロした心の闇を描く「モンテクリスト伯」も、暴力的な格闘シーンが満載の「High &Low」も、宝塚歌劇団の座付き作家のマジックにかかると、最後はロマンチックで素敵な結末を迎え、フィナーレナンバーでは「清く、正しく、美しく」の世界感に戻ってくるのが宝塚歌劇・・・。「High&Low」も宝塚版としてどのような作品になるのか、楽しみになってきました。

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