2月の宝塚文化研究会は、「菊田一夫と宝塚歌劇~『ダル・レークの恋』再演に寄せて」をテーマに、薮下理事によるレクチャーの後、新会員2名を迎えお菓子をいただきながら和やかな雰囲気の中で会員同士の活気あふれる意見交換が行われました。菊田一夫の宝塚作品は10作。その中には2019年に星組によって上演された「霧深きエルベのほとり」や、現在赤坂ACTシアターで上演されている月組の「ダルレークの恋」など、再演を重ねている作品があります。今回は「ダル・レークの恋」を中心に、薮下理事から菊田一夫の宝塚作品における特色や、出演者にまつわるエピソードなど、興味深い話を聞くことができました。ジェンダーや身分格差の取り上げ方など、作品の背景にある時代を感じさせる表現の違和感について会員の多くから指摘があり、興味深い議論が交わされる研究会となりました。
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