10月19日に、東灘区文化センター第4会議室で宝塚文化研究会を実施しました。

10月の研究会は「『バロンの末裔』と正塚晴彦作品について」をテーマに、11月21日から梅田芸術劇場メインホール公演を皮切りに全国ツアー公演として上演される同作品について薮下先生に解説していただきました。

この作品は、1996年に月組の久世星佳さんと風花舞さんの主演により上演された作品で、今回の全国ツアー公演は再演作となります。正塚晴彦先生が久世星佳さんのサヨナラ公演のために描き下ろしたオリジナル作品で、当時、スタイリッシュな作風で一時代を築いた正塚晴彦先生による話題作となりました。1990年代後半から2000年初頭にかけて、正塚作品の人気は高く、湖月わたるさん主演の「愛するには短すぎる」、大和悠河さんの「薔薇に降る雨」瀬奈じゅんさん主演の「ラストプレイ」、水夏希さん主演の「ロジェ」と、正塚先生の作品によるトップスターのサヨナラ公演が続いたことについて、薮下先生に解説していただきました。

この日、薮下先生が前日にお誕生日を迎えられたため、有志のメンバーで研究会の後に薮下先生を囲んで、近くのカフェで懇親会を開催しました。研究会ではどんな質問にも答えてくださる薮下先生ですが、「先生はこのお誕生日で何歳になられたのですか?」という会員からのシンプルな質問には答えていただくことができませんでした・・・。いつまでも若々しくお元気な薮下先生!これからも宝塚歌劇評論家のレジェンドとして、ますますのご活躍を会員一同お祈りしております。

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