第3回オフィス・エトワールの観劇会を6月14日(月)に実施しました。今回の観劇会では、OSK日本歌劇団の「夏のおどり」の初日の舞台を観劇しました。緊急事態宣言が延長となり、土日の公演がすべて中止となったたため、12日に予定されていた初日が14日に延期され、オフィス・エトワールの観劇会の日程も急遽変更することになりました。日程変更により参加できなくなった会員の方もいらっしゃったため、少人数での観劇となりましたが、今回の公演でトップスターに就任された楊琳(ヤン・リン)さんを中心としたOSKの、エネルギッシュな洋物2本立てのレビューを舞台からすぐ近くのお席で鑑賞させていただきました!

今回のOSK公演の観劇は、4月6日の宝塚文化研究会に宝塚歌劇団の岡田敬二先生をゲストにお迎えして、レビュー文化についてお話をお伺いしたことがきっかけとなりました。宝塚歌劇団とともに日本のレビュー文化を築いたOSKの公演を観劇する機会がなかったという方が多かったのですが、この度、楊琳さんのトップお披露目公演ということもあり、来年設立100周年を迎えるOSKの、100周年に向けたスタートの年の公演でもある「夏のおどり」を鑑賞することになりました。

当日は、少し早めに心斎橋の「ブルックリン・パーラー」に集合し、午前中の公演を見てこられた薮下先生を囲んで、ランチをいただきながら公演解説をお聞きしました。「ブルックリン・パーラー」にはOSKの常設劇場(ライブハウス)の「レビュー・カフェ」が併設されていて、OSK日本歌劇団にゆかりのあるスペースでもあることから、今回の集合場所とさせていただきました。

午前中に「夏のおどり」を観劇した後に「ブルックリン・パーラー」に駆けつけてくださった薮下哲司先生から、午前中の公演の感想やOSKの苦難の歴史、復活への道のり、宝塚歌劇団との相違点など、興味深いお話を聞くことができました。あまりOSKの舞台を見る機会がなかった参加者一同、先生のお話を聞いてOSKの舞台に興味が高まったところで、華やかな初日の雰囲気に包まれた大阪松竹座に移動しました。

最近までNHKの朝ドラで放送されていた「おちょやん」の舞台になった道頓堀の松竹座は、歴史を感じさせる重厚感溢れる造りの建物で、演劇文化の本拠地だった道頓堀の「鶴亀新喜劇」の女優としておちょやんが活躍していた時代にタイムスリップしたような気持ちになりました。

OSKの「夏のおどり」は、これまでは和物と洋物の2本立てで構成されていたそうですが、今回は洋物のレビューの2本立ての公演となっていました。「ダンスのOSK」という評判が高いOSKの、熱気あふれるダンスパフォーマンスを1部、2部ともに堪能させていただきました!前から3列目という舞台から近い距離で見るダンスは迫力があって、素晴らしかったです。

緊急事態宣言発令中の公演となったため、客席も一定間隔事に空席が作られたり、土日の公演をすべて中止とするなど、劇場関係者の方も対応が大変だったと思います。観劇を楽しみにされていた会員の方々が参加を見送らざるを得なくなってしまったことも大変残念でした。緊急事態宣言が解除となり、安心して観劇できる日が1日も早く到来することを祈るばかりです。

次回の観劇会は、7月10日(火)に宝塚歌劇団宙組公演「シャーロックホームズ/Delicieux」の観劇を予定しています。この公演は、107期生のお披露目の初舞台公演となります。どうぞお楽しみに。

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